「スタッフ研修会」
「介護を考え人権を守るために」
当法人の加納理事(大阪芸術大学教授)が講師で、松原ファミリー研修会を実施しました。今年度の研修計画で講師を招いての最後の研修でした。「認知症についての理解を深めよう」というタイトルの中に、介護と人権(プライバシーを含む)というテーマを含んだ研修でした。まずは、認知症の種類や原因や特徴を確認した後、認知症の人への行動を理解するのに、ケアする側が「なぜそうなるのか相手の世界に入って考えること」、「本人にとっては意味(目的)ある行動」と心掛けることの大切さを学びました。そして、実際のケアの実践VTRで、東京・立川市の特別養護老人ホーム「至誠ホーム」での、グループホームケアという当時の先進的な取り組みを視聴しました。そこでは、ご本人の立場に立った、生活の場づくり、安心できる居場所づくり、職員の方たちの関わり方を学びました。何がそこで生活する方の安心につながるのかを考えてケアすることの大切さを学びました。ご本人たちの今までの生活歴でしてきたこと、得意な事。それをホームの中での生活に生かし、自分で決定しながら、満足感や達成感(自身)になることの大切さを学びました。それが、ホームで生活する方の尊厳や人権を守ることにも繋がっていました。私たち松原ファミリーも、お一人お一人の立場に立ち、その生きてこられた歴史を理解した上で、チームでより良いケアに繋げていければと思っています。