先日開催したクリスマス会での事です。ゲストの音楽バンドの中に、5歳の少女ドラマーがいました。おもちゃのドラムを叩く、とてもかわいらしい演奏の様子に原田さん(仮名:若年性認知症)がスッと立ち上がって近寄り、愛でるように見守っておられました。突然のことに私たちも驚きましたが、きっと原田さんの心に「かわいい!」という感情が自然と沸いたのだと思います。

普段、私たちスタッフが関わり方を考え努力しても、なかなか心を開いいていただけないことがありますが、飾らない素直な小さな女の子の姿は、原田さんの心を無理なく自然に開いたのかもしれません。私たちの心も温まる瞬間でした。
私たちスタッフも原田さんのその時々の心に、ただ穏やかに“沿う”という時間を大切にしたいと考えました。
私たちは、認知症になっても、自分らしく住み慣れた場所で安心して生活できる街づくりを目指し、認知症の人とご家族の立場に立ったデイサービスを行っています。
【問い合わせ】デイハウス松原「ファミリー」まで TEL 072-332-3120
