【オレンジの風】認知症の人は、どんな気持ちなのですか?

認知症は病気が進んでくると、最近の記憶が失われます。財布や預金通帳、メガネをどこに置いたかわからなくなってしまい、朝からずっと探していることも珍しくありません。数分前の記憶がはっきりしなかったり、時間や周囲の状況もどこか曖昧に感じて不安になります。このために「何度同じことをし、確かめる」ことで安心しようとします。

日常的な挨拶や会話はできますが、火の消し忘れ、一度買った品物を何度も買ってしまう、人との約束を忘れてしまうなど行動面での失敗が目立ってきます。

周りの人達に、なかなか認知症とは気付かれないなか、注意されたりすると仕事や生活に自信が無くなり、不安な気持ちになります。今まで当たり前にできてきたことができなくなると、認知症の方は「自分はどうなってしまうのだろう?」という大きな不安を抱いていることを、家族や周囲の人たちは理解することが大切です。

 

【オレンジの風】

私たちは、認知症になっても、自分らしく住み慣れた場所で安心して生活できる街づくりを目指し、認知症の人とご家族の立場に立ったデイサービスを行っています。

そして、認知症への正しい理解を広め偏見や差別をなくしたいと願っています。

オレンジの風】では、認知症の人の気持ちや、どのように接すれば良いのかなど認知症を正しく理解していただけるようコラムを掲載していきます。